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【不正】トヨタ、国の立入検査で新たに7車種で不正が見つかってしまう…本当にクルマ作りができるメーカーなのか?

不正のオンパレードのトヨタグループの本体トヨタがさん、もう不正は無いと国に報告するも、国の立入検査などで更なる不正がバレてしまう…クルマ作りのやる気ある?

Lexus「GX550」不正の影響で車両認証が止まっている

国土交通省の発表および不正事案への対応

トヨタ自動車(株)の不正事案に関する国土交通省の対応について

令和6年7月31日

https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_005203.html

 

トヨタの発表

型式指定申請に関する是正命令について

2024年07月31日

https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/41313846.html

 

 

7/5にトヨタから不正の報告があった車種で、立入検査で判明した不正

年度 車種 生産状況 試験項目 不正の概要
2015年 クラウン 過去生産車 後面衝突試験 ・規定重量(1100kg±20kg)の後突台車で試験すべきところ、異なる重量の台車(1800kg)を用いて試験を実施した*1
・規定と異なり試験車両にダミーを搭載して試験を実施した。
2015年 シエンタ 過去生産車 後面衝突試験 ・規定重量(1100kg±20kg)の後突台車で試験すべきところ、異なる重量の台車(1800kg)を用いて試験を実施した*2
・規定と異なり試験車両にダミーを搭載して試験を実施し、試験車両重量のデータを書き換えた。

 

新たに不正と認定された事象の一覧

時期 車種 生産状況 試験項目 不正の概要 備考
2014年 プリウスα 過去生産車 歩行者脚部保護試験 ・試験を実施後、フロントバンパーを交換することなく、別の測定点の試験を実施した。 海外当局認可
2015年 レクサス RX 過去生産車 歩行者脚部保護試験 ・規定された速度を超過した試験データを規定速度に書き換えた。 海外当局認可
2017年 RAV4 現行生産車 積荷移動防止試験 ・量産とは異なる仕様のリアシートのロック機構を用いて試験を実施した。
・規定された積荷ブロックと異なるブロックを用いて試験を実施した。
海外当局認可
2017年 カムリ 過去生産車 ステアリング衝撃試験 ・選定されたステアリングと異なる仕様のステアリングを用いて試験を実施し、成績書の写真を選定されたステアリングのものに差し替えた。 海外当局認可
2021年 ノア・ヴォクシー 現行生産車 内装の乗員保護装置試験 ・量産とは異なるモックアップのインストルメントパネル・ディスプレイを用いて試験を実施した。
2022年 ハリアー 現行生産車 ポール側面衝突試験 ・量産とは異なる仕様のドアフレームを用いて試験を実施した。 海外当局認可
2023年 レクサス LM 現行生産車 側面衝突・ポール側面衝突試験 ・量産とは異なる仕様のドアトリムを用いて試験を実施した。 海外当局認可

 

トヨタへの是正命令について

  • 再発防止策を策定し、型式指定申請に係る違反を是正して1か月以内に報告すること
  • 実施状況について、当面四半期毎に報告すること

 

不正の程度について

試験基準を逸脱した試験データの書き換えや量産仕様とは異なることが不正とされています

試験方法が杜撰なことによる低レベルな指摘であり、小学生でも善悪の判断がつくようなものばかりです

量産ではなくモックアップを使用して試験を通すことが問題外であり、常識的に考えたらこれで試験をしても意味がないと分かります

こんなことをトヨタの開発担当者や認証業務の担当は理解していなかったのでしょうか

この程度の頭で開発をしているのであればすぐにクビにすべきでしょう

また、是正命令は軽いとしか言いようがありません

いい加減な認証で日本メーカーへ迷惑をかけるのであれば1年ほどトヨタへの営業停止処分をすべきです

 

厳しい試験という都合の良い言い訳

トヨタの会長は以前に厳しい試験でやっていると発言していました

重いほうが衝突エネルギーが大きいのは確かですが、だから厳しい試験であると言うのはそれだけの証拠を出すべきです

試験の目的としては軽い台車が衝突してきても乗員が保護されているか確認する観点の試験かもしれないため、そもそもトヨタの言う厳しいというのは都合が良い妄想のほかなりません

そのためルールを設けてどのメーカーも一律で正しい試験をすべきなのです

ちなみに今回の国交省の指摘では、その規定は北米の旧基準は2006年に廃止となってます

トヨタは10年近く古い試験を持ち出して自分たちは悪くないと開き直りともとれる言い訳をしています

これらのことからユーザーを危険に晒してこの言い訳は舐めているとしか思えません

 

まとめ

本来であればこれらの追加の不正は、トヨタ内部の総点検で見つけて、7/5に国へ報告すべき事案です

それを社内監査では見逃して、国から指摘されているということはそもそもトヨタ内部には基準を理解しておらず、正しい形で型式認証を進められる人材がいないことを意味しています

もしくはあえて手を抜いて「自分たちはトヨタだから国は忖度すべき」という不正したメーカーの傲慢さを国に要求しているのでしょうか

いずれにしてもトヨタが舐めたことしていることに変わりはありません

 

当たり前のことを当たり前にやる

キッザニアにも書いてあるような常識レベルのことができないトヨタはクルマ作りを辞めるべきでしょう

 

トヨタに関する記事はこちら

*1:※米国の旧基準の台車重量(1814kg)に近いが、台車形状等は異なる。なお、当該米国旧基準は 2006 年に廃止済み。

*2:※米国の旧基準の台車重量(1814kg)に近いが、台車形状等は異なる。なお、当該米国旧基準は 2006 年に廃止済み。